2018年オフ戦力外を考える(ファイターズ)

2018年オフ、ファイターズの戦力外候補を考えます。

 

まず、2018年シーズン開始当初支配下枠は69人。

ホークスに市川をトレードで68人になっています。

 

【2017年オフ振り返り】

昨年はポスティング(大谷)、FA(増井、大野)、引退(飯山)、そして実質戦力外の武田久に、瀬川、榎下、宇佐美が戦力外。20代で離れたのは大谷と宇佐美だけ。

シーズン中に谷元の放出もありました。

つまり、日本人だけで9人放出。ドラフトで7名獲得、鶴岡と実松が復帰しました。

 

例年ドラフトで7名ぐらいは獲得しています。今オフFAで移籍する可能性があるのは中田ぐらい。いまのところ引退の情報はありません。

シーズン中市川をホークスにトレードしました。

そうすると、戦力外はここ数年より多い7名以上になる可能性があります。

 

【ドラフト予想】

ドラフトの指名方針が影響しますが、ドラフトは10月下旬ですから戦力外一次発表より後です。

しかしドラフトを想定しないと特に若手の判断が難しい。

そこでドラフトを考えます。

 

・高卒外野手の指名があると思います。

 ここ2年指名していない上に、3年目姫野が伸び悩んでおり、4年目浅間は順調ですが、5年目岸里は怪我で出遅れました。岡大海放出しましたが、8年目西川・7年目近藤・7年目松本に、移籍組ですがプロ入りから10年目大田後継を考えると若手(高卒5年目以下)が浅間・姫野だけというのは危険です。

ファイターズは約4歳おきに後継を指名する傾向があります。

 そうすると高卒外野手は1名指名するでしょう。

 

・大卒内野手の指名もありえます。

 高卒内野手は1年目清宮・難波、2年目今井、3年目平沼、4年目太田や高濱といますが、まだ一軍定着には至っていません。

 5年目渡邊諒がようやく一軍定着しましたが、6年目森本が故障もあり伸び悩み、大卒2年目石井一成、3年目横尾もレギュラーに届きません。

 

 11年目中田の後継は横尾や清宮らでしょうが、レアード離脱時の保険、10年目中島の後継(一成と平沼ら)も必要ですし、二塁の賢介の後継も渡邊が取れるかどうか。

 二塁は打撃だけでなく守備も大事で、もう一人必要と思います。

 

 高卒内野手は逸材がいればあり得ますが、必要性は薄いでしょう。

 根尾に行く場合は若手内野手のトレードもあり得ます。

 

・高卒投手は素材次第だが例年はある

 北浦は来年一軍で活躍可能性感じますし、2年目堀など成長している投手はいます。

 4年目石川直也が抑えとして途中離脱はありましたが活躍しました。

 そう考えると、高卒でプロにいけるような素材は獲得するべきです。

 1名はあるでしょう。上沢や直也に続く存在が必要です。

高卒選手が多い日ハムですが、投手は少ないんですよね。

25歳~30歳の中堅投手が多いため、毎年1名は高卒投手を確保したいです。

 

・大卒投手は必須。

 一番必要なのは大卒投手。

 ブルペン陣に不安があるのと、先発投手も必要です。

 大卒・社会人卒だと5年目浦野・高梨、4年目有原、3年目上原・加藤・井口、2年目玉井、ルーキー西村らと最低一人は3年以内に戦力になることで上位争いできます。

先発型1名、ブルペン型1名指名するでしょう。

 

・その他

 高卒捕手は素材次第ではあり得ますが、5年目石川亮、4年目清水、2年目郡といることを考えると、今オフか来オフのどちらかで指名できればOKです。

 大卒は清水と同年齢ですからいらないでしょう。

 大卒外野手もいらないと思います。

 

・まとめ

 投手は高卒(1~2名)、大卒(2名)、内野手は大卒1名、外野手は高卒1名。

 ここ数年は7名以上指名しているから投手をもう1名、もしくは高卒捕手指名可能性あります。

 

この前提で行くと、戦力がだぶつくのは下記です。

「一軍に定着しないベテラン」「伸び悩んでいる内野手・外野手」

 

【戦力外予想】

トレードはありますが、ない前提での予測です。

<投手>

先発陣は数はいますが、安定した成績を残している投手が少ないので数を確保したい。

ブルペン陣は見切りが必要。

・残留確実:加藤、上沢、有原、浦野、上原、宮西、井口、鍵谷、村田、堀、西村、高梨、田中瑛斗、田中豊樹、高山、公文、鈴木、石川直也、宮台、立田、玉井、藤岡、杉浦、吉田、北浦、

・戦力外可能性あり:斎藤、中村勝、高良、白村、

・戦力外有力:石井裕也、新垣、

ベテラン二人を有力としました。中村勝は故障明けだから来年チャンスを与えると思います。白村はトレードの可能性もあると思います。

 

<捕手>

・残留確実:近藤、清水、鶴岡、郡、石川亮

・戦力外可能性あり:黒羽根、大嶋、実松

・戦力外有力:

近藤が実質外野手なので、人数的に維持しそうです。

今年はけが人少なかったですが、昨年のように不足になる可能性もありますから。

しかし、一軍が清水、鶴岡、石川亮で固まった以上、二軍で育成するのは郡が中心になり、もしドラフトで高卒捕手を指名すると、戦力外がでる可能性あります。

内野もできる大嶋は二軍を回す意味では貴重ですが、捕手で一軍はなさそう。黒羽根も一軍で1試合チャンスをつかめず保険に近いです。

 

<内野手>

・残留確実:杉谷、田中賢介、中島、松本、清宮、渡邉諒、石井一成、平沼、難波、横尾、高濱、太田、今井、

・戦力外可能性あり:森本、

・戦力外有力:大累、

・FA可能性あり:中田

 

昨年私は杉谷を戦力外可能性ありとしていましたが、今年の働きを見ると残るでしょう。

人数的に余裕があるわけではないので悩ましいですが、昨オフ宇佐美が5年目で戦力外と考えると、宇佐美と同期の森本は厳しいでしょう。一成と同じ年で、後輩が多く一塁三塁で控えています。

大累は外野含め二軍で起用されていましたが、20代後半で年齢的に厳しいでしょう。

残留確実としましたが、高濱も瀬戸際です。

 

<外野手>

・残留確実:西川、浅間、大田、森山、姫野、谷口

・戦力外可能性あり:岸里

・戦力外有力:矢野

 

外野は横尾や杉谷、清宮、渡邉も起用されました。

代打でしか起用できない矢野はもう駄目でしょう。

岸里は怪我による不運もありましたが、瀬戸際です。

姫野も来年が背水になりそう。

23歳以下の選手が少ないですが、ドラフトで指名して入れ替えはあるでしょう。

 

<まとめ>

助っ人の動向もありますが、5人残留という前提(退団の場合は代役獲得)です。

・戦力外有力:新垣、石井裕也、大累、矢野

これだと4人しかいません。あと3人。

投手は白村、捕手は黒羽根、内野手は森本。この3人が戦力外の可能性が高いと感じます。

ドラフト一位はFA移籍やトレードはあっても北海道移転後一度も戦力外がなく、実松は幹部候補として引退意向がなければ戦力外にしないでしょう。

森本か岸里か迷いましたが、年齢と他の選手を考えると、森本の方がファイターズでは目がないと感じます。ファイターズは2位もあんまり戦力外にはしない球団ですが。

白村と森本はトライアウトで他球団が獲得もありえますし、ニーズがあるうちにという判断もあるでしょう。

 

結論として

投手:新垣、石井裕也、白村

捕手:黒羽根

内野手:大累、森本

外野手:矢野

の7名を戦力外候補としました。

20代が白村、大累、森本と3名もいますが、若いチームで30代が少ないチーム特性上仕方がないかなと。他には大嶋、高濱らも瀬戸際。

 

中田FAの可能性が高まれば森本残留、実松引退となれば黒羽根残留はありえます。

(追記 2018/10/20)

石井裕也と矢野が引退、第一次戦力外通告は大嶋と予想外の高良でした。

まだ助っ人5人前提にすると支配下が64人もいて、ドラフト考えると追加で戦力外かトレード放出がありそうに思います。

大嶋が戦力外ということで黒羽根は残留でしょう。

森本・大累はフェニックスで出ていますしどうなるんでしょうか。

 

(追記 2018/11/5)

二次戦力外が10/30に発表され、新垣、森本、大累が追加で通告を受けました。

森本は育成の可能性があり、大累は引退し球団職員へ、新垣は現役続行を探るようです。

 

こう見ると予想との違いは髙良と大嶋が通告を受け、白村と黒羽根が残ったことでした。